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「湘南シーレックス消滅のニュースに関するコメント」

「社員のきもち」として、今の率直な心情を綴りました。今回はちょっと真面
目バージョンです。

弊社代表小島をはじめ、弊社スタッフは2000年、当事者として湘南シーレッ
クスの立ち上げに少なからず関わせていただきました。当時、プロ野球といえ
ば企業名+ニックネームが当たり前の時代に、12球団で唯一、企業名ではな
く地域名を冠にかざした横浜ベイスターズは多くの先進的な取組みをしており、
そのひとつに、湘南シーレックスの設立がありました。

それまでプロ野球のファームチームと言えば、入場料をとって観客に試合を見
せるという発想は皆無で、球場によってはプロが使うとは思えない空き地同然
の球場で試合が行われていました。ファーム=農場、という意味でもわかるよ
うに、球団としては未来のスターを"育成"する場所であり、そこに多くの経
費がかかることは仕方がないという認識がありました。その経費を少しでも抑
えるために、ファームを収益を生む場所にして、経費を賄おうという発想で、
地元のファンの応援してもらえるエンターテイメントあふれた愛されるチーム
を作ろうとしたのです。米国のマイナーリーグの球団のようなものと言ってよ
いと思います。

ちなみに、ファームでの独立採算とよく言われますが、選手の年俸を含めて採
算を取ることは100%不可能です。例えば米国でもマイナーリーグの選手の年
俸はメジャー球団が負担しており、それ以外の経費を自分たちの営業努力で稼
いでいます。シーレックスの場合も、選手の年俸はベイスターズ球団が支払っ
ています。それ以外にかかる運営費を営業努力で補おうとして、同じ社内に事
業部という形でシーレックス事業部が設立されたのです。

同時にこのことは、選手のハングリー精神を煽ることも考えていました。残念
なことではありますが、多額の契約金をもらってプロ野球に入団すると、2軍
にいてもプロ野球選手でことに満足をしてしまい、努力を怠る若手選手がいる
のも事実です。そんな選手たちに、頑張らないとメジャーリーグであるベイス
ターズのユニホームを着れないぞという奮起を促す意図もありました。

そして、チーム名やユニホームを変えて、ベイスターズ2軍ではなく、まった
く新たなプロ野球13番目のチームとして「湘南シーレックス」が誕生しまし
た。若手スタッフを中心に、2軍のプロ野球では考えられなかった数々の斬新
な取組みを行いました。例えば、米国独立記念日にあたる7月4日の試合は、
Independence Day Series(アメリカ・独立記念日ゲーム) として米国の球場
の雰囲気そのままの演出を行い、横須賀米軍キャンプへチケットセールスを行
い、多くの米国人の観客を動員しました。

またスタジアムDJを導入し、気の利いた音楽や趣向を凝らした選手紹介、観
客を巻き込んだパフォーマンスは、それまでの"日本の野球場"にはまったく
ないものでした。試合前やイニングの合間には、地元の様々な団体や子ども達
がグランドに下りてゲームやパフォーマンスを行いました。日本で見ることの
出来なかったボールパークがそこにはありました。

毎試合行う選手サイン会には長蛇の列が出来て、試合のない日は地元商店街イ
ベントに選手やマスコットのレック君が積極的に参加しました。まさに現在
12球団で当たり前にように行われるようになったファンサービスと呼ばれる
ものの原型はすべて2000年の追浜から始まったと言っても過言ではありませ
ん。そうした理念や活動に賛同しスポンサードしてくれる企業も増えていきま
した。メディアの注目も集まり、少なからず今までの単なる経費としての2軍
ではなくなりました。

また、社会人野球との積極的な交流試合の実施や、全国の少年野球チームへの
シーレックスというチーム名の積極的提供など、野球界の底辺拡大を考えた活
動も積極的に行ってきました。

こうした活動は現在でも継続されております。ただし、入場者数や売上が頭打
ちしている現状からも新たな方法を模索しなければならないことは事実です。
しかし、消滅という方法は、今まで応援してくれたシーレックスファンや理念
に賛同してくれたスポンサーへの裏切り行為でしかありません。本当にユニホ
ームを作成する経費が高いのなら、ユニホーム提供スポンサーを獲ることを考
えることがスポーツビジネスパーソンの仕事ではないでしょうか。「湘南だと
どこのチームかわかりづらい」と言う理由は、野球界の内部事情に過ぎない信
じ難い理由です。

このニュースが報道された、本日、横浜ベイスターズのホームページをのぞい
てみると、以下のようなニュースが堂々とリリースされていました。
http://www.baystars.co.jp/searex/news/detail.php?id=453
シーレックスは地元と元気で頑張っているではないですか?!

「この日にこんなリリースが出せる無神経さがあるから、消滅なんか出来るん
だね。。」

弊社のツブヤキです。。